内窓に興味があるけど冬の断熱のためだけに設置するのもどうかなぁ。そもそも効果があるか分からないし。
という悩みにお答えします。
内窓とは、既設の窓の室内側にもう1つ取り付ける窓の事です。アルミ製ではなく樹脂製の窓枠が使われます。既設の窓と内窓を合わせて「二重窓」と呼びます。
我が家はマンションで、窓が全部で4つありますが全ての窓に内窓を設置しました。
その結果、冬の断熱だけでなく他にも良い効果を体感しています。例えば、朝起きてすぐに『今日は寒いなぁ』と思う事がなくなりました。内窓を設置して良かったと満足しています。
本記事では、
内窓(二重窓)を設置してみて断熱・防音・防犯・結露の何にいつどのくらいの効果を感じたか
を体験談の形でお伝えします。
内窓(二重窓)の効果(1):断熱は冬だけではない!
室外と室内に空気層が一つ多く出来る事で、断熱の効果があります。
既設の窓のみの場合、窓を閉めていても『窓枠のアルミが熱を通す事』と『サッシの下を空気が通り抜ける事』によって、窓付近はひんやりとした風がくるように感じる事がありました。
しかし、内窓を設置したらこのひんやりとした風は全くなくなりました。季節ごとに異なる効果を感じましたので詳細を書きます。
冬の効果
絶大な効果があります。
二重窓だと冬に暖房がよく効きます。
ウチは首都圏に住んでいるのですが、真冬でも床暖房と二重窓があれば暖房はほとんど不要です。
以前は冬に窓際で子供が遊ぶと風邪を引く事があったのですが、二重窓にしてから子供が風邪を引きにくくなりました。
冬場の効果は絶大です。
夏の効果
効果があります。
夏場のエアコンの効き具合が良くなりました。一度温度を下げたら、それ以後はなかなか上がりません。
二重窓にする前は窓際にいるとアルミサッシや窓から熱気を感じたのですが、二重窓にしてからその熱気を感じる事はありません。
季節の変わり目の効果
絶大な効果があります。
これは想像以上に良かったです。季節の変わり目に「たまに寒い」という事がありません。
例えば、5月や11月には 暖房をつけるほどではありませんがたまに寒い日がありますよね?『部屋の中の気温が15度を想定しているのに、ある日だけ7度まで下がった』のような場合です。
このような時に風邪を引きやすいものです。
二重窓はたまに寒い日がある時期に絶大な効果を発揮します。
内窓があると断熱効果のおかげで部屋の中の気温が急激には下がりません。
朝起きてすぐに「今日は寒いなぁ」と思う事がなくなりました。季節の変わり目に風邪を引くことが減りました。
その代わりに、部屋の中では「今日が寒い」事に気づかないので、家を出てすぐに「今日は寒いなぁ」と思う事が増えました、笑。
でもその場合は 部屋に戻って上着を着る という対策が出来るので問題ありません。
エアコンは、温度を下げるまたは上げるときが一番電力を消費します。二重窓があれば一度温度を変えたらその後変わりにくいので、電気代も下がります。
複層窓(窓ガラスが二重になっているが、窓自体は1つ)というものもあります。断熱については、複層窓よりも二重窓(外窓+内窓)の方が何倍も効果が高いそうです。
断熱だけでも二重窓にする価値が十分にあります。でもこれだけではないんです。さらに以下の効果があります。
内窓(二重窓)の効果(2):防音は工夫が必要
効果があります。
私は内窓が防音に効果がある事を実感しています。単純に窓が1枚よりも2枚の方が防音に効果があります。
我が家の付近はもともと騒がしい方ではないので、既設の窓を閉める事で他の部屋の生活音が聞こえる事はないのですが、
たまに『飛行機が飛ぶ音』『近くの学校のイベント』『子供が泣く声』などで音を感じる事があります。その時に 二重窓を両方閉めるとほぼ聞こえなくなりました。
二重窓の外側と内側の窓の厚さが違うと、より防音に効果があります。
簡単に理論を書きます。音波と言われるように、音は波です。音波が窓を通過するかどうかは窓の厚さに依存します。
外窓と内窓の厚さが違うと外窓と内窓のそれぞれで波長の違う音を遮断するため、より多くの音を遮断できます。これによって防音に効果があります。
内窓(二重窓)の効果(3):防犯は見た目勝負!
体験していませんが、効果はあります。
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防犯は いかに泥棒に狙われないようにするか がポイントです。プロの泥棒に狙われてしまったらどんな環境でも防ぐのは難しいです。
例えば、要人のSPの人って赤いネクタイして超目立ちますよね?あれは「警備の人間がいるんだぞ」という事を外に示す事で要人が狙われにくくなる効果を狙っています。
防犯も同じです。
外から見て二重窓になっている事が見えると、泥棒に狙われにくくなる効果があります。
泥棒は侵入してから出るまでの時間が数分のみだそうです。二重窓とそうでない家だったら二重窓の家の方が狙われにくいです。
単純に鍵を一つ開錠して侵入するよりは、鍵を二つ開錠して侵入する方が手間と時間が掛かりますから。
外から見て『この家は防犯に気を使っているから狙うべきではない』と思わせる事が大切です。
内窓(二重窓)の効果(4):結露は仕組みを知る必要あり
そこそこ効果があります。
ただし、冬場に結露がなくなる事はありません。外気と室内の間に空気の層が一層入る事で、急激な温度の差が生まれづらい事で結露が少なくなります。
例えば外気0度、室内10度だと結露が多いですが、外気0度、中間層5度、室内10度だと結露は少ないです。
外窓の内側(中間層の部分)と内窓の内側(部屋に面している部分)の両方に結露が発生する場合もあります。この場合、内窓がないとその分の結露が外窓の内側に集中して発生しているはずです。
という意味で、内窓は室内に接する面の結露の緩和に効果があります。
我々が吐く息には水分が含まれています。我々は室内で生活しているため室内の方が室外よりも湿度が高いです。そのため一番室内側の面(内窓の内側)に結露が発生するのは仕方ないです。
内窓を複層ガラスにするとより結露対策に効果があります。
内窓(二重窓)のデメリット
デメリットも書かないとフェアではありませんね。
私が感じたデメリットは
- 内窓を開けるのが面倒
- 内窓の購入にお金が掛かる
の2つです。
内窓と外窓の両方を開ける事は外窓だけを開けるより手間が掛かるのは確かですが、内窓は軽いので開けるのが面倒とは感じていません。
内窓(二重窓)の効果は冬の断熱だけではないのでコスパ最強である話 まとめ
- 断熱に絶大な効果あり
- 防音と防犯には効果あり
- 結露にはあまり効果なし