ブラックフライデーとショールーミングの関係【2020年の傾向】

最近ブラックフライデーという言葉が流行りつつあります。

 

それと同時に、ショールーミング・サイバーマンデーという言葉も流行しています。

 

本記事では、ブラックフライデーって何?と思っているあなたに向けて

ブラックフライデーとショールーミングの関係【2020年の傾向】

をお伝えします。

 

目次

ブラックフライデーとショールーミングの関係は?

ブラックフライデーは11月の第4木曜日の翌日です。2020年のブラックフライデーは11月27日です。

 

アメリカではブラックフライデーに小売店で大規模な安売りが行われます。アメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされています。

 

アメリカにおいてブラックフライデーが「1年で最も売り上げを見込める日」という事実は日本では知らない人が多いのではないでしょうか。

 

ブラックフライデーはアメリカにおけるお祭りであると理解するのが日本人にとっては分かりやすいでしょう。

 

ブラックフライデーという名前の由来は、小売店が黒字になることという説が有力のようです。

 

IT用語辞典に以下の記述があります。ブラックフライデーを知らない人にも分かりやすい記述です。

ブラックフライデーとは、米国で毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)の翌日、11月第4金曜日を指す通称である。米国における年末商戦の初日であり、かつ最大の山場とされる。

米国では、感謝祭を終えたブラックフライデーから本格的なクリスマスシーズンへ突入し、同時に、いわゆる年末商戦が始まる。小売業界では各店舗で盛大なセールが実施される。感謝祭は祝日であり、祝日と土曜日・日曜日の間に挟まれたブラックフライデーは休日とされる場合も多い。例年、多くの客が買い物のために店頭に並ぶ。

 

ショールーミングとは、店頭で気になった商品を、あとでインターネットで買い物をする事です。

実店舗がショールームのように使われている事から「ショールーミング」と呼ばれています。

ブラックフライデーにショールーミングを行い、次の月曜日にでインターネットで買い物をするのが「サイバーマンデー」と呼ばれます。

 

企業視点のブラックフライデー

世界的にものづくりをしている企業に勤めている人はブラックフライデーの事をご存知でしょう。私も以前から知っていました。

 

ブラックフライデーで商品を値下げして在庫一掃する事が企業の目的の一つではありますが、もう一つ目的があります。

 

世界的にものづくりをしている企業(主にアメリカの企業)は、ブラックフライデーで新商品を発売する事をターゲットに開発する事が多いです。

 

ブラックフライデーは「1年で最も売り上げを見込める日」な訳ですからまずこの日をターゲットにします。日本の企業でアメリカに商品を売りたいと考えている企業もブラックフライデーをターゲットにするのが自然です。

 

例えば

 

  • おもちゃのメーカーは在庫一掃とともに新しいおもちゃをブラックフライデーに合わせて発売する
  • カメラのメーカーは在庫一掃とともに新しいレンズをブラックフライデーに合わせて発売する
  • パソコン/スマホのメーカーは在庫一掃とともに新しいOSを搭載したパソコンをブラックフライデーに間に合わせて発売する

 

事が多いです。

 

言い方を変えると、アメリカにはブラックフライデーという「1年で最も売り上げを見込める日」があるので、供給側もこれに従わざるを得ない というのが正しい感覚です。

 

日本におけるブラックフライデー

日本では2016年頃からブラックフライデーが流行り始めました。「そういえば最近ブラックフライデーという言葉を聞くようになったなぁ」という方が多いのではないでしょうか。

 

Wikipediaに以下の記述があります。

日本でも11月は年末商戦を控えて売り上げが伸び悩むため、消費喚起を狙って、ブラックフライデーのセールが開催されるようになった。2016年には、ノジマやイオングループが初めて本格的なブラックフライデーのセールを開催した。

 

こちらはGoogleトレンドで「ブラックフライデー」を検索した結果です。

 

2016年から急激に検索数が増えています。11月頃ってクリスマス商戦の買い控えが発生するので売り上げが落ちます。

そのため何かしらのイベントを用意して売り上げを確保したいという思惑が働きます。

そのため、アメリカの「ブラックフライデー」を日本にも導入しよう、と考えた人がいるという背景があるのでしょう。2016年ぐらいからそれが表面化し始めています。

 

小売店が一斉に値下げしますよ、という日を設ける事で市場が盛り上がり、「買う人は安くものが買えて、売る人はたくさん売れて黒字になる」とするならば良い傾向ですね。期待できます。

 

日本人はブラックフライデーにどのように行動するか

では日本の顧客である我々はどのように行動するでしょうか。

 

結論から言います。

 

欲しいものがネットより安かったら買う

 

です。

 

 

こうした方が良いと言っている訳ではありません。日本の顧客はこのように行動するだろうと推測しています。「ブラックフライデーという得体の知れないものが流行り始めた。とりあえず参加してみよう。それで欲しいものがネットより安かったら買おう!」という心理の下で行動を取ると推測します。

 

この推測は以下の事実に基づいています。

 

【事実1】ショールーミングという言葉があり、小売店が対策をしている

小売店で見た商品をその場では買わず、後でネット通販で買う事をショールーミングといいます。小売店視点では売り上げが下がるので良くない現象です。そこで小売店はショールーミング対策をしています。

 

  • 値下げ(店頭で商品を手渡すことで通販送料を含めたネットの価格より安くする事も含む)
  • 店頭限定品を販売
  • 手軽にアクセスできる有益な情報を店頭に用意
  • ウィンドウショッピングに対して料金を請求し、客が商品を購入することで全額払い戻し
  • 店舗商品にスマホ用のバーコードを設置し、ショールーミングの客を自社の通販サイトに還流

 

このようなショールーミング対策の動きはアメリカ、ヨーロッパ、日本で広まっています。

 

小売店がこれだけの対策をとり、その対策が世界的に広がっているという事は、裏を返すと

 

「ショールーミング」が世界規模で拡大している

 

という事です。

 

店舗でいいなと思う商品があればその場でネットで値段を検索しますよね。それでネットの方が安かったらネットで買わない理由がありません。私もここ1年を思い返すと家にあるもののほとんどがネット通販で購入している事に気づきました。服、キッチン用品、掃除用品、ゴルフクラブ、ダイニングテーブル、ベッドなどです。ショールーミングという言葉は知りませんでしたが、ショールーミングをしていました。

 

 

【事実2】サイバーマンデーという言葉がある

アメリカにおけるブラックフライデーもショールーミングの波に飲まれています。

 

IT用語辞典に以下の記述があります。

ブラックフライデーは店頭販売における山場であるが、その翌週月曜日にオンラインショッピングで商品を購入するユーザーも多く、こちらはサイバーマンデーと呼ばれている。

 

 

ブラックフライデーの裏側にサイバーマンデーという言葉があるんです。

 

これは多くの人が店頭では買わずに後日ネットで購入しているという裏付けとなります。ブラックフライデーでショールーミングをする人が多い事からこのような言葉が生まれたのでしょう。なるほど、サイバーマンデーっていう言葉があるんだぁ~~。と思いました。分かりやすいネーミングですね。

 

ブラックフライデーとショールーミングの関係【2020年の傾向】 まとめ

  • 2020年のブラックフライデーは11月27日です。
  • 日本人はブラックフライデーで欲しいものがネットより安く売っていたら買うでしょう。そうでなければショールーミングをすると推測します。

 

私は今年(2020年)のブラックフライデーではスーパーな機能を持つ電子レンジを狙っています。

 

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