部署が崩壊する前兆3選:そろそろ資格取得など転職の準備が必要?

もしかしたら会社の部署が崩壊するかも?

という悩みにお答えするために、部署が崩壊する前兆3選を書きます。

 

私は所属部署が崩壊した経験が3回あります。部署崩壊のたびに社内・社外含めて転職活動をしてきましたので、部署崩壊の精神的苦痛を理解しています。

 

私の経験上、部署が崩壊する前に共通する前兆が3つありました。本記事の前兆があるかを確認すると、あなたの部署が崩壊する可能性を知る事が出来ます。

 

前兆が複数ある場合は近い将来に部署崩壊する可能性が高いです。資格を取得するなどの転職の準備を始めてください。

 

本記事では、

部署が崩壊する前兆3選

を体験談の形でお伝えします。

 

目次

部署崩壊の前兆(1):管理業務が増える

管理業務が増える事は会社の部署が崩壊する前兆です。管理業務が増えると本来の業務に時間を使えなくなるので成果が出なくなります。

 

管理業務が増える現象は頻繁に見かけます。類似現象が起きている場合は要注意です。

 

 

私が経験した事例です。その週の週報の提出日を水曜日に設定した事例です。

 

私の部署はソフトウェア開発のプロジェクト管理をしていて、別の会社に開発を委託していました。毎週月曜日の13-15時に会議がありました。前の週の各プロジェクトの進捗状況を部長に報告する会議です。

 

この会議が辛いんです。

 

委託先に金曜日に週報の提出を依頼すれば完了する訳ではありません。委託先の状況を全て把握して報告しないと怒られます。

 

例えば、開発者が2名いる場合は2人×8時間×5日で80時間の進捗があるはずです。出てきたOUTPUTが80時間のコストに見合うかの説明を求められます。

 

全ての質問に即答できないとプロジェクトリーダーの怠慢と言われます。たとえ計画通りに進捗している場合でも計画の難易度が適切である事の説明を求められます。

 

 

部長への報告会議の対策として、委託先が提出する週報に対して私の部署のメンバーでレビュー会を開催する事になりました。

 

私の部署はレビューの指摘内容をまとめて指摘し週報の再提出を求めます。委託している会社は、指摘を受けて不足する開発を行ったうえで週報を再提出します。

 

 

その為の時間が必要なので、その週の週報の提出日を水曜日に設定しました。

 

月曜日の部長への報告会議を月曜日の夕方に通知してから水曜日の週報を受け取るまで実働は2日です。残りの3日は管理業務に費やす時間となりました。

 

これで仕事が上手く進む訳はありません。部署はまもなく潰れました。

 

 

管理業務が増える事は会社の部署が崩壊する前兆です。

 

部署崩壊の前兆(2):度を過ぎたコストカット

赤字が続くと経営者が変わります。コストカットをする事が得意な経営者がアサインされます。今までの人間関係を無視して事業仕分けを行います。

 

ある程度は仕方ないですが、度を過ぎたコストカットをすると部下がどんどん辞めていきます。

 

 

私が経験した事例です。度を過ぎたコストカットによりリーダーがほぼ全員やめた事例です。

 

平和に開発をしていたら、役員・部門長・部長がある日突然全員変わりました。

 

まず実施した事は一律の人員半減でした。

 

私が所属していた部は研究開発を行う部で、部門全体の技術の基礎を作る重要な役割を担っていましたが、お構いなしに人員が半分になりました。

 

業務委託先の会社はほとんどお付き合いを中止しました。

 

仕事は減らず、残業代が削られ、担当者は定時に帰宅させられました。残った仕事は全てリーダーさんが深夜まで残業して処理していました。

 

私は担当者だったので定時帰宅組でしたが、リーダーさんは2-3時まで働いていました。

 

経営者は、技術力は高いのですが人望がありませんでした。

 

仕事が出来ない社員には「廊下で立ってろ」と恫喝し、社員は本当に廊下に立たされていたぐらいの古い人間でした。

 

人がついていかないのは当然と言えます。

 

その結果、15人いた超優秀なリーダーさんが13人辞めました。これで仕事が上手く進む訳はありません。部署はまもなく潰れました。

 

 

度を過ぎたコストカットは会社の部署が崩壊する前兆です。

 

部署崩壊の前兆(3):悪人探しの無限ループ

会社で継続的に成果を出すためには仕事を行う時間と改善活動をする時間のバランスが大切です。

 

例えば80%は仕事をし20%は改善活動をすると、80%の時間で従来以上の成果を出せるようになるサイクルが永遠に続きます。

 

組織の隙間の仕事を誰かが積極的に拾うようになります。

 

 

部署が崩壊する前には予算が削られるのでギリギリの人数で仕事をする事になります。

 

みんなが自分の仕事で手一杯になります。改善活動が出来ない上に、組織の隙間の仕事を誰もやらなくなります。その結果、仕事が上手く行かなくなります。

 

 

自分は精一杯仕事をして自分の領域では成果も出しているのに組織として成果が出ないと、成果が出ない事を誰かのせいにします。

 

その結果、課と課の関係や個人と個人の関係が上手く行かなくなります。

 

 

私が経験した事例です。悪人探しの無限ループが発生した事例です。

 

働きアリの法則という法則があります。

よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。

 

会社の部署が崩壊する前兆として、悪人探しの無限ループが発生します。

 

  • 生産性が悪い人20%の人を探す
  • 生産性が悪い人20%の人の悪口が増える
  • 生産性が悪い人20%が組織を抜ける

 

を繰り返します。

 

私の能力は中の中ぐらいでした。悪人探しの無限ループが繰り返される事で、私も最終的には悪口を言われるようになりました。

 

「これは上手く行かないだろうな」と思った所で部署が潰れました。

 

 

悪人探しの無限ループは会社の部署が崩壊する前兆です。

 

部署崩壊の前兆への対策が困難な理由

部署崩壊の前兆への対策は困難です。

 

地獄への道は善意で舗装されている、ということわざがあります。

良かれと思って行ったことが悲劇的な結果を招いてしまう事。 または、悲惨な出来事の発端となる出来事が皮肉にも善意の行いである事。 端的に言えば「大きなお世話」。

という意味です。

 

会社の部署には悪気がある人は誰もいません。みんな会社を良くしようと考えて善意で行動しています。

 

  • 部長は、管理業務を増やす事で業務を効率化しようとしています
  • 経営者は、コストカットをして部署を黒字化しようとしています
  • 他人の悪口を言う人は、「あの人が頑張ってくれたら部署が良くなる」という改善の気持ちを持っています

 

これらの善意と戦う必要があります。「会社を良くしよう」と心から思っている相手を説き伏せる必要があります。

 

善意と戦うのは簡単ではありません。社内・社外含めて転職活動をするのが賢明です。

 

部署が崩壊する前兆3選:そろそろ資格取得など転職の準備が必要?まとめ

  • 管理業務が増える
  • 度を過ぎたコストカット
  • 悪人探しの無限ループ

が会社の部署が崩壊する前兆3選です。

 

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