こっちの業務に興味ある?転職の面接で裏募集枠を紹介してもらう方法

この募集枠ではないけど、こっちの業務に興味ある?

 

転職の面接で、応募した枠ではない求人を面接官から紹介される事があります。裏募集枠です。非常に良い仕組みです。転職の面接ではこの裏募集枠も視野に入れるべきです。

 

私は社内転職と社外転職を合わせて4回経験していますが、そのうち2回は裏募集枠でした。裏募集枠で配属された先では快適なサラリーマン生活を過ごせました。

 

本記事では、転職を考えるあなたに向けて

転職の面接における裏募集枠のメリットと裏募集枠を紹介してもらう方法

をお伝えします。

 

目次

転職における裏募集枠とは

転職活動の面接では、面接官はあなたが職場にマッチするかどうかを評価します。マッチすれば合格、マッチしなければ不合格です。

 

職場にマッチしなければ応募した枠に対しては不合格なのですが、面接官の視点として

 

  • うちの職場にはマッチしないので不合格にせざるを得ない
  • 既に極めて優秀な人材を採用してしまったので枠がなくなった

 

という場合でも、応募者の能力に可能性を感じるので、能力がマッチしそうな隣の部門に話を持ち掛けてみよう と考える事があります。これが裏募集枠です。

 

新卒採用の面接では裏募集枠は存在しません。裏募集枠は経験とスキルが既にある人を対象にした転職の面接特有の枠です。転職の面接ではこの裏募集枠を視野に入れるべきです。

 

あなたにとっての裏募集枠のメリット

転職の面接官は募集元の会社を熟知しています。

 

面接官があなたの事を『隣の部門に話を持ち掛けよう』と思うという事は『あなたがよりマッチする職場を紹介してもらえる』という事です。就職先であなたが能力を発揮できる可能性が高まります。

 

もしあなたが『うちは不合格だけどこちらの部門を紹介したい』と言われたら、合格よりも望ましい結果と理解してください。

 

これは募集元の会社にとっても望ましい結果です。あなたを採用して能力がマッチした部門に配属できるわけですから。

 

私は社内転職と社外転職を合わせて4回経験していますが、そのうち2回は裏募集枠でした。裏募集枠で配属された先では快適なサラリーマン生活を過ごせました。

 

転職における裏募集枠はいつでもどの会社でもある

『裏募集枠って特定の会社でたまにあるだけじゃない?』と思われるかもしれませんね。

 

裏募集枠はいつでもどの会社でも存在します。理由は2つあります。

 

(1) 人が定期的に辞めるから

私がいるIT業界では経験的に大体1年に5%の人が転職して去っていきます。例えば200人の部門だとすると1年に10人が辞めます。

転職者の欠員を補充するために年間10人の人を採用しなければいけません。これは結構大変です。良い応募者がいれば部門内の別の部署に紹介する事は部門にとっての利益になります。

 

(2) 良い人材はいつも欲しいから

良い人材はいつも欲しいです。そのため、儲かっている部門では人材を常時募集している事が多いです。常時募集して、極めて良い人だけを採用するのです。

例えばAmazonなんかはこのような部門が多いです。その代わりに社員の紹介だろうが容赦なく不合格になります。

 

私がオススメする『 次世代起業家セミナー特別編 』で紹介されていますが、採用活動で成功する方法は『10人面接して1人採用する事』です。

 

優良企業では、周りの部署全てが人材を常時募集しています。

 

面接官の視点として、自分の部署では不合格とした良い応募者がいれば部門内の別の部署に紹介する事は部門にとっての利益になります。

 

裏募集枠を紹介してもらう方法

面接でどのような応対をしたら面接官に裏募集枠を紹介してもらえるのでしょうか。

 

面接官に好印象を与え続ける事です。

 

あなたは書類選考は通っているので基本的な能力に問題はありません。

 

面接での通常の応対に追加して、何かしらのプラスアルファの好印象を面接官に与えてください。そうすると裏募集枠を紹介してもらえるかもしれません。

 

プラスアルファの印象は会話の中で見つけ出します。例を3つ挙げます。

 

 

(1) 論理的に簡潔に回答し続ける

質問に対して論理的に簡潔に回答する事は非常に好感が持てます。面接の時間を通じてこれが出来る人は実は少ないです。

論理的に簡潔に回答し続ける事で、面接官は「この応募者とは1時間ずっと気持ちよく会話が出来たな」という印象を持ちます。

 

(2) 面接官が膨らませて欲しそうな話題を広げる

面接官が膨らませて欲しそうな話題を広げると、好印象を与える事が出来ます。

 

私の事例です。

私が所属していた会社に面接官の友人がいる事をほのめかされました。私はその人と面識はありませんでしたが知っていました。

「○○さんの事を言っているな」と感じた私はその人の話題を膨らませました。それだけで少しだけ好印象を持って頂いたようでした。

 

(3) 気の利いた回答をする

気の利いた回答が出来たら好印象です。一つ例を挙げます。

税理士の面接

ある企業が顧問税理士を雇うために税理士を募集し面接しました。面接官の質問は以下です。

質問:「1+1は何ですか?」

1人目:「2です」

2人目:「馬鹿にするな」

→どちらも不合格になりました。

 

3人目の税理士は面接に合格しました。その答えは何でしょうか?

(考えてみてください)

・・・

・・・

・・・

「いくらにしたいですか?」です。

この税理士は面接官の質問の裏にある意図を忖度してこう回答しました。

税法などの法律に定められた計算だけをするならば会計ソフトで十分です。企業としては、どの選択肢を選べば一番自分にとって有利になるかの対策を聞きたいのです。

税理士からの提案が欲しいわけです。

この税理士は、面接官の質問の裏にある意図を理解したからこそ、このような回答が出来たわけです。

笑わせる!技術【電子書籍】[ 中島孝志著 ] より

 

少し意地悪な質問ですが、顧問税理士を探す場合の税理士の適性を見るために必要な質問なのでしょう。こんな格好いい回答出来たら面接官の印象も上がりますよ。

 

こっちの業務に興味ある?転職の面接で裏募集枠を紹介してもらう方法 まとめ

  • 面接官が「能力がマッチしそうな隣の部門に話を持ち掛けてみよう」と考えるのが裏募集枠
  • 面接官に好印象を与え続ける事で裏募集枠を紹介してもらう確率が上がる
目次