【戦わない転職戦略】非ゼロサムゲーム社会では『早く負けを認めたもん勝ち』です

闇雲に転職しても良い成果が得られるとは限らない。転職の戦略を知りたい。

という悩みにお答えします。

 

転職では『戦わない戦略』が最優先事項です。

 

『面接でこういう振る舞いをした方が良い』のような戦術は大事です。

 

しかし、したたかに『目の前の問題をすっ飛ばせるか』『どうやったらあなたに有利になるか』という戦略を描くのはとても大事です。

 

本記事では、

非ゼロサムゲーム社会における『戦わない転職戦略』、および、『早く負けを認めたもん勝ち』の具体例

をお伝えします。

 

目次

転職は非ゼロサムゲーム

ゼロサムゲームと非ゼロサムゲームの意味です。

 

ゼロサムゲームとは、参加者全員の総和が0になるゲーム。例えば将棋。必ず勝者と敗者が一人ずつ発生する。

非ゼロサムゲームとは、参加者全員の総和が0にならないゲーム。例えば株式市場。市場全体が変動するので全員が勝者になる事もその逆もある。

 

例えば、会社の昇進はゼロサムゲームです。課で課長の枠は1つで、部で部長の枠は1つです。ライバルに勝たないと昇進できません。

 

一方で、転職は非ゼロサムゲームです。あなたが求める結果が『年収1000万円』や『時短勤務』とすると、実現する方法は今の会社で昇進する以外にもあります。

 

非ゼロサムゲーム社会における『戦わない転職戦略』

戦略と戦術の意味です。

 

戦略:戦いを省略する方法

戦術:戦いに勝つ方法

 

基本的に、戦略に戦術が勝つ事はありません。戦術に長けた敵でも、100人で囲う戦略を取れば勝てます。

 

例外として、1人の強大なプレイヤーが100人を凌駕する事はありますが、稀です。

 

 

『あなたの転職戦略は?』という質問は『あなたの転職は戦いを省略出来ていますか?』という質問に置き換える事が出来ます。

 

 

その具体例です。

 

(1) あなたが年収1000万円欲しいと考えているとします。

  • 今の職場でライバルとの戦いに勝ち年収1000万円を得る
  • 転職で年収1000万円を得る

→ライバルとの戦いを省略できる

 

 

(2) あなたが年収800万円をキープしたまま週3日勤務を勝ち取りたいと考えているとします。

  • 今の職場で成果を上げて上司と人事との戦いに勝ち、年収キープしつつ週3日勤務を得る
  • 転職で年収キープしつつ週3日勤務を得る

→上司と人事との戦いを省略できる

 

 

このように、あなたの実績と能力を武器に、今の課題を『すっ飛ばして省略してしまう』のが転職の戦略です。

 

言い替えると、媚びない転職です。

 

  • 『私はこれが出来ます。希望年収は1000万円です。雇いますか?』
  • 『私はこれが出来ます。年収800万円と週3日勤務を希望します。雇いますか?』

 

という対等なアプローチが必要です。

 

『戦わない転職戦略』では早く負けを認めたもん勝ち

会社では昇進競争に負けたら転職する人が多いです。

 

でも昇進競争に負ける前に転職するのがオススメです。転職後の時間が長く取れるからです。『戦わない転職戦略』では早く負けを認めたもん勝ちです。

 

 

私が見た事例を説明します。

 

(1) 負けてから転職する

 

会社のある部門で、課長が転職した事がありました。後任候補のリーダーは3人いました。1人が後任課長に選ばれた時に、残り2人のリーダーが転職しました。

 

その課では、3ヶ月間で課長1名とリーダー2名が転職したのです。一見仲良く見える組織でもこのような結果になりました。組織はもろいものです。

 

このように、会社では昇進競争に負けた人が絶望して転職する傾向があります。

 

このような昇進競争に負けた後の転職には、感情的な側面があります。感情的に転職すると成功率も高くないのではないかと思います。

 

 

(2) 早く負けを認めて『戦わない転職戦略』を取る

 

したたかな人は、早く負けを認めて『戦わない転職戦略』を取ります。

 

若くして課長になった人がいました(Aさんとします)。『Aさんなら部長に昇進するだろう』と思える存在感のある人でした。

 

私から見ても、Aさんは他の課長と比べて部長レースに遅れを取っているとは感じませんでした。

 

ところが、Aさんは本部長に嫌われていました。それを察知したAさんはすぐに会社に見切りをつけて別の会社に転職しました。

 

Aさんは転職先で課長として大活躍し、副部長に昇進しました。将来部長になる可能性もあるようです。

 

Aさんが転職しなかったら副部長になる事はなかったかもしれません。

 

Aさんは本部長とライバル課長との戦いを省略する『戦わない転職戦略』を取った事で成功したと言えます。

 

 

このように、『戦わない転職戦略』では早く負けを認めたもん勝ちです。転職後の時間が長く取れるからです。

 

 

ちなみに私は昇進にはこだわりがなく、副業するためにそこそこの年収と時短勤務にこだわっています、笑。

 

【戦わない転職戦略】非ゼロサムゲーム社会では『早く負けを認めたもん勝ち』です まとめ

  • あなたの実績と能力を武器に、今の課題を解決せずに省略してしまうのが転職の戦略
  • 非ゼロサムゲーム社会の『戦わない転職戦略』では早く負けを認めたもん勝ち

 

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