地方に転勤するのも良いかも。でもどんなデメリットが潜んでるか分からない。
という悩みにお答えします。
地方転勤には想定外のデメリットがあります。私は軽い気持ちで転勤して失敗した事があります。その失敗体験談を書きます。
あなたがもし『たまには地方に転勤しても良いかも』と軽い気持ちで転勤を考えている場合、この体験談を読む事で私と同じように想定外の失敗をする事を避けられるようになります。
本記事では、
地方転勤の想定外のデメリット
を私の転勤の失敗体験談の形でお伝えします。
地方転勤の想定外のデメリットを知る事になった経緯
私は関東で生まれて33歳まで関東で育ちました。家族も友人も関東の人が多いです。関東が本社の会社に勤めています。
なので、地方への転勤は嫌だなぁ と考えていました。
そんな私ですが、自ら希望して転勤した経験があります。結果として中部地方で3年過ごしました。
ある時に会社で所属するチームの事業が無くなり、次の仕事を探さなければならなくなりました。
社内転職という制度を利用して次の仕事を探しました。
自分のスキルにマッチする部門を探したところ、地方勤務ではあるものの良い部門がありました。
- 地方勤務なら家賃補助が出るので金銭的にメリットがある。嫁さんがちょうど仕事を辞めたがっているので良いタイミング
- 海外転勤の案件もあるが少し怖い。国内なら文化は違えど生活は困らないはず
- たまには地方に転勤してみるのも良いかも
という軽い気持ちで申込み、転勤する事にしました。
IT関連の仕事なので地方に転勤しても効率良く仕事が出来るだろうと考えていましたが、仕事をする上で想定外のデメリットがありました。
地方転勤の想定外のデメリット(1):仕事のパフォーマンスが落ちる
仕事には局面があります。
好きな仕事でもいつも楽しいわけではありません。苦しい局面は必ずあります。
転勤先で私は仕事に真摯に取り組んでいました。でも、パフォーマンスが落ちました。
苦しい事や嫌な事があった時に踏ん張れないんです。「どうせいつか東京に帰るから」と思っていたからです。
「地方での生活は十分に楽しんだからもう満足だ。この問題があと1ヶ月解決しなかったら関東に戻ろう」って思ってしまうんです。
これは関東に住んでいる時にはなかった感情でした。
苦しい事や嫌な事があった時に踏ん張れない事は致命的です。私は「地方で勤務する事が向いていない」「早めに東京に戻らないと自分がダメになる」と思いました。
仕事のパフォーマンスが落ちる事は、地方転勤の想定外のデメリットでした。
地方転勤の想定外のデメリット(2):東京との意思疎通が非効率
私の会社の本社は東京にありました。
「東京との情報交換が思ったよりスムーズに進まず東京の状況が分からない」という事が頻繁に発生しました。業務効率化に向けてこれは問題です。
東京にいる時は、何か意思疎通に問題があった時は少し移動すれば相手に会う事が出来ました。
それが出来ない事がこれほどまでに影響があるとは思いませんでした。
業務委託ならば地方でも上手く仕事を進められるでしょう。
しかし、私の場合は本社とのやり取りが頻繁に発生する部門に所属していたので、東京との意思疎通が非効率な事は大きな問題でした。
東京との意思疎通が非効率な事は、地方転勤の想定外のデメリットでした。
地方転勤の想定外のデメリット(3):遊びの誘惑が多い
地方には都会にはない魅力がたくさんあります。
中部地方は自然が魅力的でした。夏はバーベキューやゴルフ、冬はスキーやスノボーが出来ます。
私生活が充実します。会社の同僚・先輩・後輩と遊びに行く事が増えます。
私の会社は、祝日は全て仕事で、その分だけ有給休暇が増える制度でした。
祝日に休むとどこに行くにも混雑するので、みんな平日に有給休暇を消化します。私も平日に休んでスキーやゴルフに行く事が増えました。
平日でも誰かが有給休暇を取るので、仕事の関係者が全員揃う事はほとんどありませんでした。
「仕事以外で楽しい事がたくさんある・平日に人が揃わない」という中での仕事ですから、客観的に見て上手く行っていませんでした。
東京だと多少無理してでも進めていた案件でも、地方にいると「明日みんなでスキーだし、今日はここまでにするか」という甘えが発生してしまいました。
私生活が充実し過ぎる事は、仕事を進める上では必ずしもプラスになりません。
遊びの誘惑が多い事は、地方転勤の想定外のデメリットでした。
地方転勤の想定外のデメリット(4):私生活の精神的負担が仕事に影響する
私も嫁さんも実家は関東です。車で1時間走れば行ける距離です。この環境に慣れてしまっていました。
中部地方ならば半日あれば関東に帰れるから問題ないと考えていました。これが甘かったです。
移動時間が1時間と半日は違います。移動するための精神的な負担が想像以上に大きかったです。
【事例1】
嫁さんが妊娠して子供を出産する際に頻繁に東京に帰っていました。
私が車で送るのですが送迎時間が1時間と半日では違います。半日だと「簡単に行ける距離」ではありません。
【事例2】
娘が先天性股関節脱臼と診断され、こども病院に1ヶ月入院して完治した話 で書いたように、子供が0歳の時に1ヶ月入院する事になりました。
実家の母に助けてもらうにも簡単な距離ではないので、1泊2日で来てもらいました。しかし関東ならば毎日のように助けてもらっていた事でしょう。
【事例3】
私が実家に頻繁に帰らなければならない時期がありました。
その時は電車を乗り継いで帰省したのですが「なんて遠いんだ」と感じました。
このような私生活の精神的負担が、ボディーブローのように仕事にも影響しました。
きっとどれも珍しい事例ではありません。私の考えが甘かったのです。
私生活の精神的負担が仕事に影響する事は、地方転勤の想定外のデメリットでした。
地方転勤の想定外のデメリット:都会出身者は必見の失敗体験談 まとめ
- 仕事のパフォーマンスが落ちる
- 東京との情報のやり取りが非効率
- 遊びの誘惑が多い
- 私生活の精神的負担が仕事に影響する