私はパワハラ冤罪の被害者になりました。見知らぬ人から『あいつはパワハラの加害者』と指摘されたのです。
パワハラ冤罪はサラリーマンが知っておくべき知識です。パワハラ冤罪は事故です。痴漢冤罪と同じです。
あなたの職場でパワハラの話が出たら『パワハラ冤罪の可能性も考慮して、事実を分析して双方の言い分を聞いて欲しい』という思いを込めて記事にします。
私の場合は、同僚が話を聞いてくれる人だったので救われましたが、もし同僚がパワハラ冤罪の加害者の意見を聞く人ばかりだったら、私は会社を辞めざるを得なかったかもしれません。
パワハラ冤罪の加害者はイタチの最後っ屁です。かなり悪質で危険です。
本記事では、
パワハラ冤罪の体験談:イタチの最後っ屁でクビになりそうになった話
をお伝えします。
パワハラ冤罪の体験談:イタチの最後っ屁
ある日に上司から呼ばれました。
Aさんって最近会社に来なくなったでしょ。もううちの職場には来ないらしい。
まぁ、仕事が忙しいから仕方ないですね
Aさんがどうやら適応障害の診断書と共にパワハラ被害を訴えているらしいんだよ
そうですか。そんな事があるんですね。
ここからが問題なんだけどね。パワハラの加害者に君の名前が出ていたんだよ
はぁ??
Aさんは私から見ると、隣の課が発注する業務の孫請け会社の社員でした。私にとってのAさんは顔と名前が一致する程度です。私はAさんと話した事も会議で同席した事もありません。
そんなAさんに私はパワハラの加害者と指摘されました。完全にパワハラ冤罪です。
Aさんは『適応障害』という病気を患っていました。
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。 たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。
『Aさんってなんか根暗そうだなぁ』とは感じていましたが、IT業界にはそのような人はたくさんいるので、特別目立った存在ではありませんでした。
パワハラは法律で具体的に明記されていないものの、厚生労働省で以下のように定義されています。
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
パワハラの定義に私とAさんの関係を当てはめてみます。
私とAさんの関係は、発注会社と孫請け会社の社員ですから、『職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性』はあったかもしれません。
でも『優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為』は断じてしていません。
そもそも私はAさんと業務で関係していません。話した事すらありません。あえて無視をしたりもしていません。
パワハラ冤罪に合うとは…心外もいいところです。
でも、火のない所に煙は立ちません。反省の意味も込めてパワハラ冤罪の原因を考えてみました。
パワハラ冤罪体験談を書くに当たり原因を考えてみた
パワハラ冤罪の原因を冷静に考えてみました。私がパワハラ冤罪被害を受ける理由は二つありました。
(1) 私は汚い言葉で独り言を言う
私は、仕事で他人から足を引っ張られる事を嫌います。私の生産性が下がる事で帰宅時間が遅くなり、それによって自分の時間が減るからです。
仕事で他人から足を引っ張られた事例を挙げます。
- 営業が『このソフトを開発してくれないと商品が売れない』と言うから長時間残業をして仕上げたのに、全く売れなかった時
- 長期出張中にサブリーダーに会議の開催をお願いしたけど、サブリーダーが2週間連続で定例会議の日に体調不良で休んだ事で、チームの進捗が滞った時
- 隙間仕事に対して隣のチームから『これあなたの仕事だから』と一方的に業務を押し付けられた時
私はこのような時に『マジかよー』『ふざけんな』という汚い言葉を独り言として発する事があります。
独り言を言う事でまずは私自身のストレスを抜きます。それでも収まらない時は、業務効率化のために会議を設定して丁寧な言葉で相手を説き伏せる努力をします。
適応障害の人は被害妄想が激しいそうです。私が発する汚い言葉での独り言をAさんが聞いて、Aさんが自分の悪口を言われていると勘違いした可能性があります。
上司からは
適応障害の人は被害妄想が激しい。君は独り言が多いからそれが誤解されたのかもしれない。中にはこういう人もいるから気を付けて。
と言われました。
一次ストレス抜きの手段である独り言をやめるつもりはありませんが、適応障害の人の特性を知っておく必要はあると思いました。
パワハラの話が出た時には、被害者が適応障害かを確認してください。適応障害の場合は『パワハラ冤罪』の可能性があります。
(2) 私はAさんと挨拶をした事がない
Aさんは私の隣の課に2年間所属していました。同じフロアにいたのですが私はAさんと挨拶をした事がありませんでした。特に接点がなかったからです。
一方で私はAさんと同じ立場のBさんとは挨拶をしていました。私とBさんには毎朝早く出社するという共通点がありました。毎朝2時間は職場に2人だけしかいない状態になります。
『暑いですね』『電車混んでました?』のような多少の会話から始まり、3ヶ月もすると多少じゃれ合うぐらいの関係にはなりました。
私とBさんの関係を見て、Aさんは私の事を『Bさんとは仲良く話すのにAさんの事は無視する』と感じて『パワハラ冤罪』を主張したのかもしれません。
私がAさんにパワハラしたとすると、この2つぐらいしか心当たりがありません。
もし心当たりがあったらパワハラ冤罪から逃れられなかった?
今回はパワハラに心当たりが全くありませんでした。周りの人も私を擁護してくれて『パワハラ冤罪』として処理されました。
Aさんはパワハラの加害者として私以外に5人の名前を挙げていましたが、同様に『パワハラ冤罪』として処理されました。
でもですよ。
私は毎日のようにチームのメンバーと仕事をしています。たくさんの会議も開催しています。
その中で、メンバーがやるべき事をやっていないと感じた時には『これは何でやっていないんだっけ?』と多少強めに指摘する事があります。
例えば、3つのチームで共同開発している時に、1つのチームが勝手に仕様変更をして他の2チームにきちんと情報展開しないようでは仕事は回りません。
このような事が繰り返されないように『何で他の2チームにきちんと情報展開しないんですか?』と強めに指摘する必要があります。
もしパワハラを主張した人が、私が一度でも会議に同席していたり、私が一度でも強めの指摘をしたことがある相手だったら『パワハラ冤罪』を逃れられたでしょうか?
私はチーム全体の業務を改善するために指摘をしているとはいえ、この場合は私はパワハラ冤罪に心当たりがある事になります。
相手が適応障害を患っている場合には、私の指摘をパワハラだと感じる事があるのかもしれません。
ヒアリングをされたら『パワハラ冤罪』と釈明する事になりますが、自分が釈明した内容を受け入れてくれるかどうかは聞く人に依存します。
釈明を聞く人が現場を理解していない場合は、パワハラ冤罪の主張に聞く耳を持ってもらえない可能性があります。
パワハラに少しでも心当たりがあったらパワハラ冤罪から逃れられなかったかもしれません。サラリーマンはパワハラ冤罪に注意する必要があります。
パワハラ冤罪の体験談を広める目的
私はパワハラを擁護している訳ではありません。
パワハラする人は人間的に未熟と言えます。パワハラの被害を受けている方は、すぐに適切な部門に問題を報告して対策を取ってもらうべきです。
私もパワハラ被害を受けた事があります。辛い経験でしたし2度と同じ経験はしたくありません。
私が過去に所属した部門で壮大なパワハラがあり、リーダーさん15人中13人が辞めた事があります。
本当に酷い状態でした。『廊下に立ってろ』レベルのパワハラ被害を受けた人もいました。
私のパワハラ体験談と注意点を書きましたのであわせて読んでみてください。
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パワハラもダメですが、パワハラ冤罪もダメです。パワハラ冤罪の被害者は救わなければいけません。
今後もしパワハラを見かけた場合は『パワハラ冤罪かどうかを見極める必要がある』と主張すると決めました。
パワハラ冤罪の体験談:イタチの最後っ屁でクビになりそうになった話 まとめ
- パワハラもダメですが、パワハラ冤罪もダメ
- 適応障害の人はただの独り言をパワハラと認識する事がある
- パワハラの話が出たらパワハラ冤罪かどうかを見極める必要がある